名古屋市丸の内の音楽教室"Grasp music & style"のブログへようこそ。ウクレレ・エレキベース・ギターの教室です。
ウクレレベースに興味を持たれる方が増えています。
でも、ウクレレとウクレレベースの違いって知っていますか?
大きさの違い
ウクレレベースの大きさですが、スケール(弦長)が500mm強あり、バリトンサイズのウクレレと同じくらいの大きさです。
ソプラノウクレレと比べると大きく感じますが、エレキベースに比べると、とても小さく軽い。持ち運びが容易なのがウクレレベースの良いポイントの一つです。
チューニングが違う
ウクレレのチューニングは、1弦からA-E-C-G
ウクレレベースは、レギュラーベースと同じく、1弦からG-D-A-E
ベースのチューニングは、E-A間、A-D間、D-G間とも、どこの間をとってみても、完全4度(半音5個分=5フレット分)開いています。全ての開放弦の音の間隔が等しくなっています。
音が等間隔なため、指板上の位置関係で覚えてしまうと、その位置関係のままフレットや弦をずらすだけで、どんなキーにもすぐに応用できるようになります。
音の鳴らし方が違う
ウクレレはコードをジャラ〜ンと鳴らしますが、ウクレレベースは複数の音が同時に鳴っていることはありません。
基本的には単音で鳴らす楽器です。
これには大きな意味があります。それぞれも役割を知ると音の鳴らし方への理解が深まります。
音楽の役割が違う
ウクレレとウクレレベースは見た目は似ていますが、音楽的な役割は全く違います。
ウクレレベースを低い音の出るウクレレだと思っている方もいるようですが、ベースというのは、単に低音を与える楽器ではありません。
音楽には3大要素があります。まずは、音楽の3大要素についておさらいしましょう。
音楽の3大要素について詳しくはこちら↓↓↓
音楽の3大要素
Rhythm(リズム)拍子・ビート、一定周期またはパターンの音 最重要要素 |
Melody(旋律)音の高低・長短の変化の連続した流れ |
Harmony(和声)複数の高さの音が重なり合いながら変化し、進行していく |
バンドなどアンサンブルする時の基本となるのが、4リズム1リード。
リズム隊
ドラム
ベース
コード隊
ギター
キーボード
リード楽器
ボーカル
ソロ楽器(リードギター、リードシンセ、Saxなど)
4つのリズム楽器はリズム隊とコード隊に分かれます。
リズム隊は音楽で、もっとも重要なパートです。
アンサンブルなどでは、きっちりとビートの刻めるリズム隊のスキルがとても重要になります。
ウクレレはコード隊、リード楽器の役割にあたります。
ウクレレベースはリズム隊の役割なので、アンサンブルでの最も重要なビートを刻むスキルが必要になります。
ベースの役割
ベースの役割としては、3つの要素があります。
1.低音部を支える
低音楽器としてベースは曲の低音部を支えています。
2.リズムを支える
基本となるリズムパターンを作り、テンポ(曲の速さ)を支えます。
「グルーヴ」という曲のノリを作り出し、それが曲の土台となります。リズムの中のノリを表現するには、音符と休符の音価を理解し、的確にミュートして、いかに音を出さないようにするかということが、リズム表現には大切なってききます。
3.コード進行を支える
コード進行を他のパートに明確に示すことがベースの重要な役割です。
バッキングが違うコード進行を弾くと歌が歌えなくなるように、ベースがコード進行を示さなくてはメロディラインが弾けなくなります。
そのためには、ベースはコードの構成音を使ってベースラインを作ることが基本となります。
ウクレレのアルペジオ(分散和音)のようにコード構成音を一音ずつ弾くのではなく、ベースでは使うコード構成音の優先順位があり、コード構成音と優先順位を理解しベースラインを作るのが必須事項です。
「リズムを支える」「コード進行を支える」ことから、ベースは音楽の3大要素の「リズム」「ハーモニー」に重要な役割であることがわかりますね。
ウクレレベースでリズムの楽しさを知ろう!
ウクレレとウクレレベースの違いはわかりましたか?
ウクレレベースはリズム隊であることがわかると、演奏のアプローチが変わるのではないでしょうか?
音楽において、メロディやコードに耳が行きがちですが、リズムは音楽の出来栄えを左右する部分で最も重要です。
リズム練習は地味なイメージですが、曲のノリを生み出すためのトレーニングです。
ノリノリで演奏する楽しさをウクレレベースで味わってみてください!