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一度経験すると脳が喜び、虜になる… “習い事の種類"
生き生きと過ごすために、おすすめの趣味があると、脳科学者の瀧靖之さんは言います。
「音楽は聴くだけでなく、演奏するといい。自らの手で音楽を“創造”することで、脳の『報酬系』と呼ばれる領域が活発になり快感を覚えるうえ、脳の認知機能を司る部分を刺激し、身体の協調運動をつかさどるさまざまな脳領域も活性化する」という――。
『70代でも老けない人がしている 脳にいい習慣「ほんの少し」でこんなに変わる!』より
音楽は聴くだけでなく、自ら演奏しよう
音楽を聴くことは、すぐにはじめられる手っ取り早い趣味としては、最適だと思います。
さらに望ましいのは、聴くだけではなく、自ら演奏すること。下手でもかまわないので、チャレンジすることがオススメなんだとか。
楽器が初心者で上手く弾けない。でも、悔しくて必死に練習します。
そして弾くほどに上達してきます。
弾けば弾くほどモチベーションが上がってきます。
子どもの頃の習い事なら先生の指示通りに弾くだけですが、大人になった今なら好きな曲を自由に選んで弾けます。
この自由な趣味が大人の楽しみ方なんでしょうね。
一度身につけてしまえば、この先もずっと弾き続けることができる。楽器の魅力は、こういうところにあります。
どの楽器でもいい、聴くだけではなく自ら奏でる快感は、一度経験すればわかるはずです。
楽器演奏が脳をとことん刺激する
楽器の演奏は、脳の活性化にとても良い効果があります。
まず指先をはじめ、肘、肩、体幹、それに脚まで動かす全身運動なので、脳のさまざまな領域を同時に刺激します。さらに譜面を見ながら演奏するとなると、脳の認知機能までフル稼働します。
そして脳を使っているのに、まったく疲れることはありません。
楽器が楽しくて、ずっと弾いていたくなる。こんな経験したことがある方もいらっしゃると思います。これは、自らの手で音楽を“創造”することで、脳の「報酬系」と呼ばれる領域が活発になり、快感を覚えるためです。
この時に、神経伝達物質「ドーパミン」が放出されます。それがまた、前頭葉をはじめ脳の認知機能を刺激します。
多くの楽器は両手を別々に動かします。身体の協調運動をつかさどるさまざまな脳領域も活性化するので、脳にとっては「いいこと尽くし」なんです。
音楽を聴くといい気分になる理由
楽器演奏はハードルが高いと感じるなら、まずは音楽を聴くだけでもいいと思います。
好きな音楽が流れるといい気分になるものですが、これにはちゃんとした理由があります。
音楽を聴いている時、やはり脳の「報酬系」が刺激されるそうです。
脳は欲求が満たされたとき、または満たされることが予測されるとき、活性化して「心地よい」という感覚になります。
音楽を聴いて脳が活性化されるのなら、聴かない手はないでしょう!
さらに、音楽には眠っていた記憶を引き出す力もあります。昔よく聴いた曲をたまたま聴いて、当時の情景や周囲にいた人の顔が急に思い浮かぶ、という経験は誰にでもあると思います。
脳内では海馬などの記憶中枢が刺激を受けているわけです。曲によってはさまざまな想い出がよみがえるかもしれません。それは、脳が健全に反応しているということなんです。
実際、音楽は認知症の予防や進行抑制、あるいは記憶障害の治療の現場などでも取り入れられています。
このような音楽療法は、認知や記憶以外でも用いられていて、その効果は認められています。
聴いてよし、奏でてよし。
新しい曲も懐かしい曲も、わたしたちの脳にたくさんの刺激を与え、活性化させてくれる”音楽”。
誰でも「音楽の力」の恩恵を受けることが出来るのなら、最大限に活かして、楽器をはじめてみましょう!
参考:PRESIDENT Online「一度経験すると脳が喜び、虜になる…脳科学者が「高齢者は真っ先にやるといい」と説く"習い事の種類"」